プログラムについて 神田寛明 アントン・ベルンハルトはカスパルの息子でモーリッツの父。フュルステナウ一族は三代にわたり活躍したフルーティストです。専門的に勉強している人はハンス・ペーター・シュミッツ先生の「クラシック・ロマン派のフルート奏法」(シンフォニア)を読んで下さい。原著はアントン・ベルンハルトの「フルート教程」です。第4楽章はハイドンによる「神よ、皇帝フランツを守り給え」(皇帝讃歌、現在のドイツ国歌)をテーマとするヴァリエーションです。
コルシカ島といえばナポレオンの生地であり、ランパルが別荘を構えていた土地でもあります。この作品はコルシカ島の美しい風景を余すところ無く模写しています。ラウバーはスイスで生まれ、チューリッヒ音楽院やジュネーブ歌劇場で活躍した作曲家・指揮者です。
ベルトミューは作曲家、詩人、劇作家、文筆家と多彩な顔を持つ人物。パリ15区音楽院を設立するなど生涯の多くを教育活動に従事しました。「アルカディー」とは桃源郷を意味する言葉ですが、献呈された「アルカディー・フルート四重奏団(のちのパリ・フルート四重奏団)」にちなんだタイトルでしょう。1999年、2003年、2004年に続いて4度目の演奏です。
斎藤和志(Z隊員)はコントラバス・フルートを所持している「数少ないプロ」でしょう。最低音がチェロと同じであるこの楽器を使用すれば、フルート四重奏が弦楽四重奏とまったく同じ音域を持つことになるわけですが、フルート四重奏での使用に関してK隊員は否定的な考えを持っていました。ですがあまり例のないこの試みは、最初に音を出した瞬間から大成功を確信させるものでした。「4の字フルート」に対するZ隊員の愛情は深く、用もないのに毎日持ち歩き、ぜーぜーはぁはぁ吹きまくっています。呼吸・筋力両方の運動になるようです。
K隊員が好きなドヴォルジャークですが、今回はオーケストラ曲から離れて弦楽四重奏曲です。木管五重奏でもよく演奏しますが、いかに「成り切るか」がポイントです。こちらもぜーぜーはぁはぁ体力勝負、2002年に演奏したチャイコフスキー・弦楽セレナードとどちらの消費カロリーが大きいか、どなたか実験・実演して下さい。
後半の2曲とも2008年の編曲、今夜が世界初演です。 |