いままでお寄せいただいた質問にメンバーがお答えするコーナーです。
フルートについて、アンサンブルについて、メンバーのことについて、編曲のことについてなど、多くの質問を随時募集しています。

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(投稿していただいた質問です)
Q
フルート歴2年の中学生です。低音は響いているのに,高音が痛くて響きが悪いです。低音を吹いた調子で高音へと上がったりもしますがアンブシュアが変わるのかDから音色が急に変わります。どうしてでしょうか? Fさんより
A
響き、は感覚です。「高音が痛い」という言い方、とてもよくわかる気がしますそれから小さい音がかすれて出ない、これもよくあることです。一方でカンダの感覚とあなたの言語表現が一致しているかどうか、ぼくには自信がありません。小さい音がかすれて出ないのなら、pの音量がppになってしまいそうですが、実際はmpからmfと大きくなってしまうのですね。フルートの微妙なところを言葉にするのは大変もどかしく、難しいことです。本当に何とかしたいのなら専門のフルートの先生に一度聴いてもらうのが唯一の手がかりです。Dから急に音色が変わるのは、どうしてなのかは、あなたが吹いている様子を目の前で見ないとわかりません。音色が変わらないように注意して下さい。
 (神田寛明)
低音と高音は息のスピードを変化させることによって吹き分けているのですが(スピードが上がれば音域が高くなります)息のスピードをあげるためには、息の出口(アパチュア)をがんばって小さくする必要があります。このときに筋肉に無理な力がかかっていると、音質は固くなります。まず小さいアパチュアを会得したら、そこからだんだん口の周辺の筋肉をリラックスさせる方向に向かえばだんだん柔らかくなりますよ。あせらずゆっくりやりましょう。
(斎藤和志)



Q
私は小さい音が上手く出せません。すごくかすれて音が出ないです。なので、結局はPのところがmpからmfぐらいの音量になってしまい、曲では音量の差ができません。 技術を磨くにはどんな練習が効果的ですか?  Mさんより
A
自分は子供の頃、先生に「ソノリテについて」のロングトーンを使ってpp<>ppの練習を沢山やらされました。レッスンのうち2/3はこの練習でした。とてもつまらなく、逃げ出したくなる練習でしたが・・今思えばやっていて良かったと実感です。でも、別な角度からも考えてみれば・・pの音が生きてくるような、良い響きのfは出せていますか?それから、ただ小さいというのではなく、自分の中でイメージを持って吹いていますか?物理的に音が小さいだけのpでは、魅力ありませんよね。
 (相澤政宏)
響き、は感覚です。「高音が痛い」という言い方、とてもよくわかる気がしますそれから小さい音がかすれて出ない、これもよくあることです。一方でカンダの感覚とあなたの言語表現が一致しているかどうか、ぼくには自信がありません。小さい音がかすれて出ないのなら、pの音量がppになってしまいそうですが、実際はmpからmfと大きくなってしまうのですね。フルートの微妙なところを言葉にするのは大変もどかしく、難しいことです。本当に何とかしたいのなら専門のフルートの先生に一度聴いてもらうのが唯一の手がかりです。Dから急に音色が変わるのは、どうしてなのかは、あなたが吹いている様子を目の前で見ないとわかりません。音色が変わらないように注意して下さい。
 (神田寛明)
小さい音を出すには、小さい息の出口が必要です。それを身につけるには、低音のp(これは簡単に出ます)をまず「クッキリとした音色で」出して、次にその指のままで、息の量は増やさずに高い倍音を鳴らす練習が効果的です。結局は、いかに効率よく息を一点に集中させることができるかに尽きるのですが、それができたら、今度はそれをリラックスした状態でも取り出せるようにします。これができれば、pもfも出るようになるはずですよ。
あと、私は学生のころ、夜は練習しちゃいけない環境でした。しかし、どうしても間に合わない譜読みとかがあり、深夜に超pppでヒソヒソ練習していたらいつのまにか出るようになりましたですよ。根性、気合も意外に馬鹿にできませんですね。
(斎藤和志)



Q
初めまして。先日「イタリア組曲」のCDを聴き、美しいハーモニーに感激してこのページに辿り着きました。
質問コーナーがあったので、早速お訪ねさせて頂きます。
私はまだアルテ教本の1巻の途中というレベルの初心者です。先日、フルート愛好家のコミュのカキコミで初めて「ホイッスル・トーン」という言葉を知りました。このホイッスル・トーンをした後は自分の音が激変する、との事でしたので、自分でも早速フルートの先生に教えて頂き Hで3つの倍音を出せるようになったのですが…その練習前と後では特に「劇的効果」があるようには感じられませんでした。やり方が悪いのでしょうか。ザ・フルート・カルテットの先生方は、ホイッスル・トーンで練習などはされますか?
 Mさんより
A
あまり勝手な事は言えませんが・・(あなたの音を間近で聴いていませんので)アルテス1巻の途中のレベルでホイッスルトーンが割と楽にでたのならもともとそれによって音に劇的効果がでる人のグループではないと思います。ホイッスルトーンで激変する人は、もともと息が内側過ぎて、スピードの速めの人だと思います。倍音の練習を沢山してはいかがでしょう?
 (相澤政宏)
激変するなら、やります。当たり前のお話ですが、ワタクシもかつて練習しましたが、あまり上手にできず、劇的効果もなかったのでその後やりません。不得手なカンダの個人的見解ですが、呼吸をものずごく緊張させる試練にはなります。ですが、唇を極めて硬直させることにもなるので、ぼくは練習にホイッスルトーンを取り入れることはしていません。もちろん、プロは出来なくてはなりません。
 (神田寛明)
ホイッスル・トーンは特殊奏法の一つで、自分は遊びでも仕事でもよく用いますが、それで音色に何か劇的な変化があった記憶は自分にもありませんです。ただ、すべての特殊奏法に言えることですが、楽器を自由自在に操るためのアプローチのひとつと考えられるとは思います。何かを発見するきっかけになる可能性はありますね。
(斎藤和志)



Q
いい音を作るためにはまず何から始めたらいいのでしょう? 皆さんのような太くて綺麗な音が出したいです。また、楽器を組み立てて、まず最初に何から始めたらいいですか?それぞれの先生のやり方を教えて下さい。 Kさんより
A
楽器を組み立てたら、音階や好きなゆったりとしたメロディを リラックスした気分で吹き始めます。
 (相澤政宏)
若い頃:ソノリテの最初から10ページまで、タッファネル=ゴー ベールの1番と2番、エチュード、曲
大学2年:モイーズの日課練習、練習曲と技術練習(これはタン ギングをしないでやる)
現在:練習の3時間前に起きること。自分の音をミクロの精度でスキャ ンすること。脱力すること。特定のメソッドはありません。その日やる曲をゆっくり、タンギング無しで吹いたり、おニューのエチュードで遊んだり、今までに何度も練習したアンデルセンやケーラーやガリボルディを繰り返し吹いたりします。とにかくのんびりしてます。
 (神田寛明)
いい音には近道はありませんので、長年地道に身体を作っていく作業が肝心です。具体的には、呼吸に関わる訓練と、アンブシュアに関連した筋肉をつけていくことなわけですが、「練習」と「考えること」の反復をえんえん繰り返すことが結局は一番の近道かと思います。ですが、あえてコツを言えば、音色はうまい人から「盗む」のが良いです。実際にアンブシュアや身体の使い方を間近で見れれば最高ですが、CDやTV放送などもチェックしてまずは真似するのが効果的ですね。 あと、楽器を組み立てたらですが、自分の場合は吹きたい音を吹きたいように吹きます。答えになってないような気もしますが、、、これは理屈っぽいようですが、楽器を手にする段階で「何がしたいか」ということが明確になってないなら、楽器は組み立ててはいけません。「時間を無駄にしたい」と決意した場合を除きますが。「自分が何をしたいのか」ということは、人に訊くのではなく、自分自身に訊いたほうが正解を得られると思います。
(斎藤和志)



Q
私は音楽系大学を目指してます。今使っている楽器はカバードキーなのですが、やはり音楽系大学を目指すならリングキーじゃないといけないのでしょうか? Hさんより
A
リングキイは良い位置を押さえることになり、指の形も良くなるので速いパッセージも出来やすくなるから、音大を目指す方はリングキイの方が良いと思います。 ただ、手の小さい人や、昔怪我などをして動き辛い指がある人、 カバードが好きな人などは、カバードで全く問題ないですよ。
 (相澤政宏)
いけなくない。ほとんどの音大の入試課題曲はカバードの楽器で吹ける。東京芸大の課題曲では一部リングキーの方が吹きやすい現代曲もある。でも、現代音楽のジャンルでも大きな活躍をしたセヴェリーノ・ ガッツェローニや、高木綾子さんもカバードだ。根性で可能。ただ、これから新しく楽器を買う機会があるならリングキーをお勧めする。必要充分条件を備えているからだ。指でうまく塞げなければリングを埋めて しまえばいい。
 (神田寛明)
いえカバードで全然OKです。プロでもカバードの人もたくさんいます。音色が好きであったり、指の大きさや障害の問題でカバードを選ばれている方がいらっしゃいますね。
ただし、ポルタメントや微分音程、一部重音などに関しては、カバードでは不可能 、あるいは非常に困難という場合があります。特に現代音楽や即興演奏などではそういう場面は多く出てきますが、そういう音楽をしたい場合はリングキーはあったほうが良い、となります。もちろん、適当に近いところでなんとなくごまかすこともできなくもないかも知れませんが、これからの時代にはもうちょっと厳しいでしょうし、やるべきでないと思います。「そういう仕事はオコトワリしてます」と言える立場の音楽家になってしまえば全然問題ないんですけどね。そういう方面で言えば、微分音の機能を強化した「キグマフルート」というのもありますが、いまのところさすがに自分もそこまでは手が出せずにいます・・・
(斎藤和志)



Q
こんにちは。 私はフルートを始めて5年目になる高校生です。 私は音楽が幼い頃から大好きで自分 も音楽をやりながら音楽教諭免許を取りたいので、音楽系大学に進みたいと思っており、今は部活を辞 めて毎日練習に励んでいます。 私はぜんそくの持病を持っていまして今までずっと肺活量の少なさに悩 んできました。 毎日音の目標を持ってロングトーンをしてきましたが、やはり曲になるとどうしても長 いフレーズは途中で苦しくなり持ちません。 仕方なくフレーズの途中でブレスをしていますが自分でも 満足できません。やはりフレーズは大事にしたいんです。 因みに、どの程度ブレスが持たないかといい ますと...HUEのFANTASYの最初のフレーズのEs(最初のコンマの3音前)までで精一杯です。 最近この曲を 吹きましたが、やはり自分でもぶつぶつフレーズが切れてしまって、なんだか満足のいかない演奏にな ってしまいました。 先日、このサイトを見つけた時に循環呼吸という言葉を目にし、調べてみて、色々 な練習方法を知りました。 そこでまず、質問です。 1、このような理諭 (ぜんそく)で循環呼吸に頼るのはいけないことなのか。 2、練習方法はどうすればいいのか。 長くなり ましたが悩んでいます。よろしくお願いします。 Kさんより
A
そのEsの後にブレスするのは、とても自然、そこまで続けば充分だと思う。 ぜんそくでブレスにハンデがあったとしても、それを補う方法があれば問題ないでしょう。循環呼吸に関してランパルはこう言っています「人間が息をしないのは不自然だ」一方でニコレは、弦楽器のためにかかれ た曲(シューベルトのアルペジオーネ)を吹くために、3年もの時間をかけて循環呼吸をマスターしました(小林道夫先生との共演でCDに なっています) 現在世界で一番循環呼吸が上手なのは小池郁江さんだと思いますが、高木綾子さん、渡邊玲奈さんなど「女性」が世界の第一線で活躍できるの は、循環呼吸をマスターしたことがとても大きかったと思います。でも、小池さんや高木さんや渡邊さんが上手なのは、循環呼吸のテクニッ ク(も、ずば抜けて上手いけど)ではなくその使い方が、極めて音楽的であるからです。ブレスは「どこで取るか」が大事です。 極端な話、1小節に3回ブレスをしても、不自然でなければ問題ありません。カンダは肺活量大きいから循環はやらない(出来ない)けれど、 吸う時は人の何倍もの回数頻度でブレスしまくります。でかい音、リッ チな音、輝く音命です。そのためには空気はたくさん必要です。でも、 息を節約していい音を出すことは可能です。空気はタダだしブレスの回数を制限する法律もありません。ブレスをしてもフレーズはつながりま す。 もちろん、循環が出来て害になることは全くありません。現在、特に女性では必須のテクニックです。具体的方法は斎藤和志隊員がバンド ジャーナルに書いたばかりです。彼のブログにも書いてあります。ここ10年の芸大生がみんな循環をマスターしたのは、みんな和志君が仕込 んだものです。
 (神田寛明)
そういう事情の方を知っていますが、私は素人でしてよくわからないのですが、楽器を吹くことによって快方に向かう場合もあると聞きました。そうなることをお祈りし ます。あまり無責任なことは言えないのですが、循環呼吸に関しては、何か悪いクセがつくようなものではありませんので、もしご興味があればぜひトライされることをお奨めします。アンブシュアのリラックスを得るのにも効果的な練習方法です。ただ、練習方法の詳細が非常に長くなってしまいます・・・実は私、音楽の友社のバンドジャーナル誌に去年1年間、フルートレッスンのページを持っておりまして、その 2008年2,3,4月号の3回に渡って循環呼吸の練習方法を連載しておりましたです。もしご興味あればどちらかでごらんになっていただければご参考になるかもし れません。
(斎藤和志)



Q
どのようにしてパートを決めたらよいのか、わかりません。 講師がいるわけではないので、毎回自分達で曲によってわけたりして吹いています。 これから難易度の高い曲にもどんどんチャレンジしていきたいと思っているので、アドバイスしていた だけたらうれしいです。 Kさんより
A
上手な人が1番を吹く、なぜこれで悪い?実は2番の方がとても難しいのだ。そこに生き甲斐を見い出せ。
 (神田寛明)
これは何より、みんなで話し合ってケンカしないように決めるのが一番でしょう!まずそれぞれ何がやりたいか希望を出して、いろいろ希望が重なるようだったらそこは抽選で決めれば公平に万事解決。そして一度決まったら、あとからブツブツ言わずそのポジションでガッツと根性を発揮してがんばりましょう!
(斎藤和志)



Q
自分は今高校2年で、フルートを始めて2年が経ちます。 低音と中音域では指先に響きを感じるのですが、高音のC#より上からはとても細くて、息漏れの音が目立ってしまいます。 「唇の力を抜いて吹く」というのはわかっているのですが、どうしてもカスカスになってしまいます。 やはり、高音域でのロングトーンを集中的に練習するべきでしょうか? アドバイスをおねがいします。 Kさんより
A
高音域だけの練習ではますます音が硬くなります。 自分の得意な音から高音域へ徐々に向かっていくロングトーンをしてはいかがですか ?
 (相澤政宏)
唇・ほっぺたの力は抜くのですが、唇ががばがばに、大きな穴が開いてはいけません。やわらかい唇に小さな穴が開いているのが理想です。ロ ングトーン(という物が存在するのか、存在すべきなのかはわかりませ んが)をやるのでしたら、まず小さい音量できれいな音を出して下さ い。一番いい音が出た時の楽器の下あごへの当て方、息の角度を記憶記録すること!
 (神田寛明)
低音域から充実させていくのは良いことです。一番下のオクターブの指使いのまま、 「息の量自体は増やさず、息の出口(アパチュア)を小さくして息のスピードを上げ て、pのまま8度上、そのまた5度上、さらにその上・・・と高い倍音を出す練習が 効果的です。そのさい、できるだけなめらかに音を繋げるようにこころがけましょ う。一時的に、両方の音が同時に鳴るぐらいがベストです。そこで音が濁らないので あれば、おおむね口の角度も問題ないはずですので、そのチェックにも良い練習ですね。
(斎藤和志)



Q
今度アンサンブルでベルリオーズの『キリストの幼時』の中の“若きイシュマエル人のトリオ”をやるのですが、Allegro vivo のところはどんなイメージで吹けばいいのでしょうか。決して暗くはないと思うのですが、いまいちつかみきれず、スキッとしません。それから質問ではありませんが、この曲(全曲)はすごく気に入っているので、ザ・フルート・カルテットでもやって頂けたらとても嬉しいです。 Yさんより
A
すいません自分はやったことがなくてあまり適当なことが言えないのですが、機会が あればぜひやってみたいと思います。そのときはよろしくお願いします!
 (斎藤和志)
実はカンダ、これオケで吹いたことはありません(フルート2本とピア ノで、幼稚園のコンサートで吹いたことはあります)。短調は暗い、そ んなことはありません。キリストの物語のことを考えなくても、音楽的 にイメージをとらえることは充分に可能です。困難に立ち向かう、安全 圏への逃避、追跡、なんてキーワードが浮かびます。バッハのクリスマ ス・オラトリオに出てくる「羊飼いよ、急げ」(テノールのアリア)に 近いかな、とも思います。眉間にシワ、ですね。カッコいいですよ、こ れ。アドレナリンの味がします。
 (神田寛明)



Q
先日、杉並公会堂のコンサートで斉藤さんのピッコロの音色に感動しました。あの音色を出すために、 1、頭部管は内側にだいぶ倒しているのでしょうか? 2、唇の穴は凄く小さくするのでしょうか? 3、左手での唇に対する圧力はどの位でしょうか? 4、その他必要な事を教えてください。 Hさんより
A
うわあありがとうございます。とはいえ、普段はオーケストラでは1番フルートを吹 く機会がほとんどなので、あまりピッコロは得意とは言えないので恥ずかしいのですが、そんなわけで、あまり「ピッコロならでは」の技術は考えないで、フルートと同 じ吹き方をするようにしてます。これはアルトでもバスでもコントラバスでも一貫した私の考え方で、もちろん1,2,3番のことは多少の違いはありますが、基本的には必要なときには内側にも外側にもしますし、唇の穴も大きくも小さくもします。つまり、その自由をいかにして手にするかがカギかと思います。鍵は「体をしっかり作 り上げた上でのリラックス」思っています。あと、実は内緒なんですけど、僕の楽器は誰が吹いてもいい音するんですよ。当たり楽器なのです。これ特殊管では大事っす ね。盗まれないようにしよう。
 (斎藤和志)



Q
ロングトーンは毎日やった方がいいのですか? 先生方はどうされてますか? 教えてください。お願いします。 Yさんより
A
私はします。良い状態の自分の響きを確認する意味でも。ただしソノリテの様なシビアな音作りのロングトーンは僕は簡単な音階や好きな易しいメロディなどで口をなら してからやります。 ロングトーンには息や口を慣らす為の物と、音色を作るための厳しいものと2通り あると考えます。うまくバランスを取ってやってみてはいかがですか?
 (相澤政宏)
自分は、いわゆる教本に載っているような決まった型のロングトーンは退屈なのでしてませんけれども、「音の練習」という意味では、いろいろ思いつきで工夫しながら 練習してます。音の練習で重要なのは、「よくわかんないけど、この練習をやれば上手になるらしいからやってます」と漫然と練習をしていても何の意味もないってことです。自分を客観的に見つめることと、どういう音を具体的に目指しているかのビジョンを明確に持つこと、そのためにはどういう練習が適しているか、を考えることが肝心です。つまり、「毎日やったほうがいいか?」というのも本来、自分で考える べき問題なのです・・・と意地悪な答えになってますが、とりあえず、その段階では、毎日根性でやってみるといいでしょう。ただし、静かな場所でやるのが絶対条件です。半年ぐらい辛抱してやってみて、「さあ、自分がどう変わったかな」と分析してみて、それを手がかりに先に進む力を身につけると良いのではないでしょうか?
 (斎藤和志)
ロングトーン、直訳すると長い音、なんじゃそりゃ?? どんな楽器でもより良い音を出すことを意識しなくてはなりませんが、 ちょっとでもさぼったり、体調がよくなかったり、お日柄がよくなかっ たりすると、BESTな音は遠ざかっていきます。 「ロングトーン」はやってもやらなくても、どちらでもいいです。 いい音を出すための練習ならば毎日、いや、練習の最中に何度でも、常に意識しておいて下さい。
「いい音」の定義を、ここに勝手に定めます。

いい音とは、

○ 一定の音質であること
○ 一定の音量であること
○ 一定のヴィブラートがかかっていること
○ その三つをを自在にコントロールできること
○ 充分にでかい音量であること
○ 誰よりも長く伸ばせること
○ 誰よりも短く吹けること
です。

ロングトーンは、ロングトーンの練習をすることではありません。何も考えずに決められた長さを伸ばし、自分の音を聴かずに決められた時間 ぴゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー らーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー と吹 いても時間の無駄、騒音公害でしかありません。

いい音を出すために何をすればいいのか、考えて下さい。モイーズの 「ソノリテ」も、何のための本なのか考えてみて下さい。
 (神田寛明)



Q
自宅で楽しむ目的でフルートの購入を考えています。14万〜20万円位で頭部管銀製の中から選ぼうかと思っているのですが、長く使うのは厳しいでしょうか(36万円のA.SAXは購入から14年経ってもピカピカで良好です)。
フルートの先生がいる楽器店で中音のDのみ吹かせてもらい(初めてです)、アルタスとミヤザワは大きな音が出ましたが息が入りすぎる印象でした。三響は細く小さい音でしたが、抵抗感が心地よくてロングトーンしやすく、カバードキーでしたが楽器全体の振動を感じました。神田先生の音が好きならパールが近いと言われましたが、現物がなかったうえに台湾製というのが不安です。またEメカはつけたほうがいいのでしょうか。安い買い物ではないので先生方のご意見を是非お願いします。
 S.Iさんより
A
日本のメーカーはどこも優秀です。好きなメロディが心地よい息の流れと気に入っ た音色で吹けると感じる楽器が良いのではないでしょうか?Eメカは付いていたほう が楽だと思います。ただし本当に気に入った楽器にもし付いていなかったとしたら‥ ?僕は買っちゃっても良いと思いますよ。
 (相澤政宏)
すいません、自分ではその価格帯の楽器を長期に使った経験がないのでなんとも言 えないのですが、知り合いではキチンとメンテナンスをしながらバリバリ使っている 人が多いので、いけるんだと思います。Eメカは音程、音色の面で自分は賛成派です が、特に無くても問題にはならないと思います。
 (斎藤和志)
20万円だと頭部管銀製で銀メッキになりますが、定期的なメンテナンスをかかさなければ一生ものです。大切に使えば大丈夫です。高い買い物なので納得のいくまで試奏して選ぶのがいいと思います。私にとって、カンダの好みはありますが、それが他人と一致するかは別の問題です。カンダと同じモデルを吹いてもカンダの音にはなりません。それから、積極的にEメカがいらない!!と思っていなければ、Eメカは付けるべきです。たった数万円を惜しんだために、ずーっと苦労することになります。その他のインライン、オフセット、C足部管、H足部管、金銀プラチナ木、各種トリルキー、彫刻などはお好みでどうぞ。プロ志望者にはリングキーを勧めますが、そうでなければカバードでもかまいません(ホントのプロなら 、どっちでもいいです)。
 (神田寛明)



Q
私は今高校2年なのですが、 大学は藝大か東京音大に行きたいです。 毎日の練習でなにか 「これだけはやっておいた方がいい」 ということはありますか? あと、合格するには どれぐらいの技術などが必要ですか? Mさんより
A
芸大、東京音大という事ですが、これという得策はありません。良い先生に就いて 受験の2〜3ヵ月位前には課題曲を吹き切れるレヴェルになっている事が大切ではないでしょうか?
 (相澤政宏)
どんな練習が必要かは人によりますのでなんとも言えませんが、最近の競争激化と若 年層のレベルアップによって、あげられました二つの音大の入試はとてもハイレベルになっています。具体的なレベルが知りたい場合、学生コンクールに出場して上位に入賞しているような連中がちょうどそのあたりですので、コンクールの本選会など偵察してみてはいかがでしょうか?あるいは、当該大学の学生さんの公開試験とかで、聴きにいけるものがあるはずです。あと、技術についてですが、参考までに言いますと、私が教えている芸大の附属高校の連中は全員循環呼吸標準装備で、高校入試の段階でイベールの協奏曲の3楽章をとんでもないテンポでスラスラ吹いてましたよ。ヤな世の中です。また、最近は小学生や高校生の段階で大人も受けるコンクールで堂々と入賞を果たしてしまうような恐ろしい人達もいます。いやはや。そんなわけで、このさいですから、「大学になんとか入れるぐらいのレベル」ではなくて、「これからの時代を背負って行くような次元」を目指してくださいね。そして僕にこぼれた仕事回してください。
 (斎藤和志)
カンダは先生をしているので、東京芸大は世界で一番入学試験が難しい音大であると断言できます。2008年度の入試課題曲がキチンと吹けて、全受験生のなかで上位5番以内に入れば合格出来ます。合格するために必要なことは、大きなよい音が出せること、すべてのスケール・アルペッジョがどんなテンポでも「ころばずに」吹けること、バロックから現代作品まで物おじしないで自分のものとして演奏できること、そして音楽に対する誰にも負けないあこがれと情熱と、どんなにつまらない練習にも、人より長い時間耐えることが出来る根性と体力を持っていることです。
 (神田寛明)



Q
この間ある方にある曲のフルートを教えて頂いたところ、そこは二声で落ち着いてPで吹けと言われました。 イマイチ気持ちの切り替えができず、どうしても大きく吹いてしまい、先生にも呆れられました。 どうしたら良いのでしょうか? Kさんより
A
Pは、音の大小ではなく、イメージを持ちましょう。 優しい感じ、柔らかい感じ、軽い感じ・・ まずはPの時にそのような気持ちになることが大切だと思います。
 (相澤政宏)
本当に原因は気持ちの切り替えなのでしょうか?ひょっとしたら、小さい音がでない のはもっと技術的な問題なのかも知れませんですよ。そこが明確になればあとはその 点の解決に頑張るだけですが、気持ちの問題であれば、ゆっくりからFとPの部分を 分けて練習するといいですよ。だんだん速くして、しまいにつなげてみればいいんで す。
 (斎藤和志)
キモチの切り替えはあとで考えて下さい。とにかく小さく吹けばいいの です。これは技術の問題です。 演奏家は、芸術家であり、技術者でもあります。
 (神田寛明)



Q
タンギング。どうしても段々もつれてしまいます。普通、メトロノームでどれぐらい出来ればベストなのでしょう (シングル、ダブル、トリプルそれぞれ)? またどのように練習するのが効果的なのか、教えて下さい Kさんより
A シングル〜ダブルの境目は人によって違います。 16分音符で100を超えたらダブルになる人もいれば、 150くらいまでシングルでいく人もいます。 平均したら120くらいでダブルに移る人が多いかな。 いずれにしても、タンギングの練習は、音階を使いうまく工夫して 根気良く続けて下さい。 最初は、1つの音に2つずつタンギングを入れながら 音階をさらうのもいいでしょう。
 (相澤政宏)
これまた訓練が必要な話ですね。どのぐらいでできればいいかはよくわかりませんが、道化師の朝の歌というラヴェルの曲にトリプルで270ぐらいのが出てきますので、それができればたぶん、たいていの場合で問題ないでしょう。コツは、なるべく 少ない舌の動きで発音できるように発音の仕方を探すことですが、あとは根性で鍛え ていくしかないんじゃないでしょうか?音づくりよりは割と短期間で目に見える成果 があがる分野だと思います。
 (斎藤和志)
メトロノームを使ってゆっくりから練習するのが鉄則ですが、1小節、 あるいは2小節など、短い単位を繰り返して練習して下さい。 「じゅげむ、じゅげむ、じゅげむ、じゅげむ、じゅげむ・・・・・」 これをゆっくりから、目標のテンポに近づくまで徐々に速くします。あ る程度完成してから 「ごこうの、ごこうの、ごこうの、ごこうの・・・・」 「すりきれ、すりきれ、すりきれ・・・・」 ダブルタンギングは「トゥクトゥク」の「ク」のみ練習するのもやって みて下さい。
 (神田寛明)



Q
いつもCD聴いてます。フォルテのしっかりとした太い音を出すにはどうしたらいいですか? Y.Mさんより
A

うーん、たっぷり息を吸って、大きな音でのロングトーンを なるべく長ーく吹く!ことですかね。

 (相澤政宏)
リラックスしていつつキチンと息を一点に集中できるアンブシュア(口の形)とこれ またリラックスしていつつ、しっかり体の深いところから豊かな息を吐き出せる呼吸 を身につけることですね。これは体づくりの話なので、つまり、近道は無いんです ね。ノンビリ地道にやることが大切です。
 (斎藤和志)
大きな音を出すためには空気の量を増やす必要があります。 唇の両端を横に引きすぎないで、唇の中央に丸い穴が開くようなイメー ジを持って下さい。
 (神田寛明)



Q
フルートが大好きで毎日吹いてます。今はまだ趣味の域を越えてはいませんが、もっとうまくなりた い!けど、残念ながら私の住んでる所は田舎で、レッスンなんてとんでもないんです…(泣)
そこで 、一人でもある程度上達できるような、オススメの教本などあったら教えていただけませんか? 
Eさんより
A

あなたがどの程度のレヴェルにあるか分からないので答え難いのですが・・ 数年、趣味で吹いていると考えれば、お勧めするのは ヴォックスマンのアドヴァンスド・メソード bP,2です。 音階練習、短い曲、2重奏などがあり、とても効率良く上達出来ると 思います。(2重奏は片方のパートを録音するなり、工夫して!)

 (相澤政宏)
こいつはなかなか難しい質問ですね・・・おすすめ教本ですか、、実は自分が初心者 だったころのころはもう数十年も前のことで、あまりよく覚えていないんです。アル テという教本で練習したのですが、レッスンについていましたし、吹奏楽部にも入っ てました。アルテは代表的な教本だと思いますが、現在ではひょっとしたらもっと良 い教本もあるのかも知れません。ただ言えるのは、教本を読むのと同じぐらい、CD やライブで上手い人の音や姿勢を真似していくのが近道だと思います。
 (斎藤和志)
「トレヴァー・ワイ」の教本は取りかかりやすいです。 根気のある人で、フルートの仲間がいるのでしたら「アルテス」がいい です。 スケールの本は、いわゆるロングトーンやスタッカートなど、どんな練 習にも応用できます。 「モイーズ」が書いたものがたくさんあります。 エチュードでは「ドゥメルスマン」の「50の旋律的エチュード」が初 心者にはお勧め。他のものや曲集など、フルート専門店のホームページ など参考にして下さい。
 (神田寛明)



Q
中学校の吹奏楽部にはいっています。 フルートの音質やピッチがパートでよくあわないのですが、どうすれば同じような音になりますか?? Nさんより
A

ピッチを合わせることは大切なのですが、そのためにはまず全員が「正 しい音」を出せなくてはなりません。
では「正しい音」とは何なのか、
1)大きさや音質が不安定に変化しない、まっすぐな音。
2)頭部管の抜き加減が標準的状態(4ミリから8ミリくら い)であること。
3)メゾフォルテ以上の音量が出せること。 これが出来てから、音程のことを考えて下さい。
特に2)ですが、いろいろな教則本を参考に正しい組み立て方を守って 下さい。 この正しい組み立て方の状態で正しいピッチからあまりにかけ離れた音 程になるのであれば、それは奏法が悪いということです。 美しいフルートの音色はどういうものなのか、演奏会やCDなどを参考 にしてそれが判断できる耳を養って下さい。 それから指導者の方にお願いしたいのですが、音程よりもよい音色を心 がけるよう指導していただきたいと思います。 汚い音色でチューナーの針に合っていても、それは良い演奏とは言えま せん。

 
 (神田寛明)
音質は無理に合わせようとしないほうが個性がでて面白いこともあるのですが、ピッ チが合わないとイライラしますよね。 まずは一人でチューナーを使って練習してみましょう。コツは、フォルテでもピアノ でも、同じピッチで吹けるように習慣づけてしまうとよいでしょう。また、楽器に よって音程のクセもありますので、これも覚えて、無意識のうちにまずはチューナー に近いところで音が出せる習慣をつけましょう。これがまず基本で、これが常にでき ていれば、それほど大問題には発展しないことが多いでしょう。その先は、とても長 い道のりになるので、じっくり研究しましょう。ただひとつだけ、あまりに神経質に なりすぎるのも考えものですね。何のために音程を合わせようとするのか、というこ とを常に意識しておくようにしましょう。
 (斎藤和志)
音階の8拍のロングトーンを、一つの音につき三人で重ねていって下さい。 ドードードーーー、レーレーレー−−・・・といった風に! 最初に吹く人は8拍伸ばす、次の人は6拍伸ばす・・という感じで重ねていきます。 パートが沢山いるときは音が変わるごとに、開始の人をずらしていけば いいですね。それぞれが良く音を聞きあいながら楽しんで!
 (相澤政宏)



Q
日常の練習について練習に入る前(基礎)は、まず何をやれば良いんですか??  N.Aさんより
A 「キソレン」はやらなくていいのです。練習には常に目的(来月のコン サートのため、来週のレッスンのため、明日の合わせのため、今日これ からの練習のため、etc.)があるはず。そのために今何をすれば 「いい音が出るのか」を常に考えて下さい。我々プロは、一日の最初に 出す音や「キソレン」に関して。いつも同じメニューを持っている人 と、そうでない人に別れます。カンダは後者です。とにかくいい音が、 自分の納得できる(その音なら吹いていても聴いていても、とりあえず 苦痛ではない)音が出るまで、ひたすら「はほはほ」吹きます。「はほ はほ」とは、唇を緩めた状態で「ぼーぼー」した音で息を出します。つ まり、この段階ではまだ唇も、呼吸も、気持ちも、フエを吹く準備がで きていないのです。 キャンプでピッチャーが、ひたすら遠投をしているのと同じ状態です。 その後にキャッチャーを立たせて、さらに後に座らせます。  練習は、自分の持っている最良の音でやらなくてはなりません。その 音が出るまで(昨日出た「その音」が、今日また出るまで)注意深く自 分の音をモニターしつつ行って下さい。
 (神田寛明)
基礎練習の事を聞かれている様ですが、僕は月並みですが、ロングトーンと音階を練習します。ロングトーンはソノリテについてを中心にしていますが時々オクターブのロングトーンなどもします。音階は近場を行ったり来たりするものとかなり遠くまで行って戻ってくるものもします。
 (相澤政宏)
「まず今日は何をやれば良いか」を考えることです。毎日同じことをする必要はない と思うのです。何かその日の練習のメインのテーマを考えるといいかも知れません。 呼吸についてなのか、アンブシュアについてなのか、ビブラートについてなのか、指 の練習についてなのか、音程についてなのかetc.で、そこにスポットをあてて一番効 果的な練習を探すのがいいんじゃないでしょうか。毎日同じでは飽きますし、飽き ちゃうと効果も落ちますよ。
 (斎藤和志)





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