いままでお寄せいただいた質問にメンバーがお答えするコーナーです。
フルートについて、アンサンブルについて、メンバーのことについて、編曲のことについてなど、多くの質問を随時募集しています。

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(投稿していただいた質問です)
Q
フルート曲(ピアノ伴奏)を楽譜作成ソフトFinaleで作曲し、シンセサイザーで演奏を聴いています。人間が演奏できないのは意味がありません。そこで質問です。フルートの場合、熟練したプロ演奏家が32分音符を演奏できるのはメトロノーム記号でどのくらいの値まででしょうか。「4分音符=120なら可能」というような答えがいただけたら幸いです。 Aさんより
A
音型や持続の仕方によってだいぶ違うと思います。質問されている方のパッセージのイメージがよく分かりません。フルートの曲を沢山聞いてみれば良いかと思います。
 (相澤政宏)
フルートは音域や音の進行によってフィンガリングの難易度がまったく違いますので、一概に数字であらわすことはできません。一般に、跳躍進行は順次進行より難しく、高音域は低音域より難しくなります。超高音域なら、四分音符=30程度でも難しいですし、ただのドシラソファミレド・・・のような単純なパターンであれば四分音符=200でもいけるのです。またプロと言ってもいろいろな腕前の人がいます。熟練しすぎた巨匠より単純に指使いだけなら売出し中の若手のほうが速く動いたりもしますし。
 (斎藤和志)



Q
フルートはオーケストラの人だと木製のフルートを使っている人がいますが、木製と金属製だと具体的になにがかわってくるんでしょうか?木製のフルートはどれくらいの値段がするのでしょうか? Mさんより
A
木製といっても金属同様にいろいろな素材があり,それぞれ特徴がありますが基本的には簡単に言ってしまえば「ああ、木だなあ」という音がします。音を言葉で説明するのは難しいですが、食器をコンコンとたたいてみたとき、金属のコップと木のコップでは音が違いますね?あんな感じの違いを想像してもらえればと思います。また、木の楽器は管厚が金属管よりぶ厚いので、管全体を力でねじふせてギュウギュウ鳴らすようなやり方は難しく、より素直で理にかなった奏法で楽器を楽に響かせてやる必要があります。そのぶん、特殊な音やエキセントリックな音は出しにくくなりますので、そういった意味での表現の幅は一般に金属管よりもある意味狭くなるかも知れません。そのぶん、独特の得がたい音色の魅力、特にオーケストラで他の楽器とブレンドしたときに際立つ魅力を持っているとも思います。 値段はおおむね80万円程度〜400万円程度でしょうか?素材もキーがシルバーかゴールドかでだいぶ違いますし、単純に輸入ものは日本では高価になります。
 (斎藤和志)



Q
吹奏楽から市民オケ、アンサンブルと長い間趣味としてフルートを吹いています。本番で緊張するという時期もありましたが、近頃は「あがる」ということも無いような気がしています しかし、演奏が終わってみると自分を失って息を入れすぎるというか、吹きすぎていると反省することがほとんどです。こうしたメンタルな部分をコントロールするにはどうしたら良いでしょうか? Sさんより
A
本番は盛り上がるものだと思います。少々いつもより吹く事もあると思いますが、壊れない為には、やはり少しだけ自分の中の冷静な部分を意識するのが良いかと思います。
 (相澤政宏)
実は、「あがらない」理由は、本気で演奏していないからです。実力や慣れには関係なく、本当に本気で自分のベストな音楽を、一生に一度きりしかないチャンスで絶対に成功させたい、楽しみに来て下さったお客様の期待を絶対に裏切りたくないと考えれば、誰でも多かれ少なかれ緊張するものですし、それを想定して本番のずっと前から、あらゆる準備をしておけば、本番で突然興奮して我を忘れてしまったりすることはありません。たとえあったとしても、その反省をいかして次にチャンスがあるときにはどうするか、その具体的な対策を自分で考えることができます。まずは趣味といえど、毎回、のるかそるかの大一番だと思って、できる限りの本気を出すことからスタートされることをおすすめします。なんといってもこう いうものは追い込まれた土壇場での経験の多さがモノをいいます。ギリギリのところで失敗したり成功したり、の積み重ねが自信と落ち着きにつながっていきます。
 (斎藤和志)



Q
アマチュアオケに所属しています。フルート歴は20年以上です。今度エルガーのチェロコンチェルトで一番フルートを吹くことになりました。低音の刻み部分(2番フルートと3度(AとF#, G とE, FとD)を固いスタッカートでと指導者から言われました。今までないがしろにしてきた低音をどうにかしようとソノリテで低音を練習していますが広がった音になってしまっています。来年4月がコンサートですがどのような練習をしたら締まった芯のある低音がでるでしょうか?  Kさんより
A
今やっている低音の練習。伸ばしたり切ったりして少しずつ地道にやるしかないと思います。
 (相澤政宏)
低音が出ないのには、必ず具体的な理由があるはずです。それは口元、のどが絞まってしまって響きそのものが足りないのか?アパチュア(息の出口)が広すぎてフォーカスが甘いのか?その理由は何か?口角を妙に横に引っ張ってしまってる場合もあるかも知れませんし、単にフォーカスに使う筋肉が不足、あるいはフォーカスするためにどの筋肉をどのように使うかが理解できていないのかも?タンギングのさいの発音がクリアかどうか?楽器の調整不足?あるいは、それらすべてが関係しているかもしれません。それは実際にお会いして音を聴いてみないことにはなかなか判断は難しいことではあります。何しろ20年も楽器を吹かれていて、いろいろもう研究されているわけですし、ここでのアドバイス一発で劇的に何かが 良くなる可能性はそう高くはなさそうですが・・・一番良いのは、低音が死ぬほど出るバリバリのプロにちょっとだけでもレッスンをなんとか見てもらう時間を作ることだとは思いますが、どうしてもそれが難しい場合、自分と一流プロの奏法をカメラや鏡などを使って映像、録音などで比べてみて、具体的に身体の使い方がどう違っていて、何をどうすべきなのかを理屈で考えてみて、いろいろ試してみるといいかもしれません。ひとつだけ、あえて想像してものを言いますが、私が教えている多くの学生が音の「強さ」と響きの「豊かさ」を区別できなくて、響きを豊かにするより、息を強く吹き込んで「強い」音をつくろうとしています。これでは無伴奏ソロなどはともかく、大ホールでオーケストラのなかで存在感のある音を出すことはできません。もし質問者さまがそのような場合であったとするならば、いかにゆったりと少ない息で太く豊かな音をつくるかを考えると良いはずです。
 (斎藤和志)



Q
タンギングをする際の、具体的な舌の位置を教えて下さい。シングル、ダブル、ひたすら練習します!よろしくお願いします。 Tさんより
A
僕は、ハッキリしたいときは歯に付く位前の方、柔らかい時は奥の方、普段は歯の付け根くらいです。色んな子音があるのと一緒ですね。以上です。よろしくお願いします。
 (相澤政宏)
舌の先は上前歯の付け根と、上あごが「岬」のようにカーブしている辺りの中間。舌の付け根はのどの奥へ飲み込むような感じで、口の中の容積を大きくしたい。舌の動きは最小限で。アメ横の肉屋で「牛タン丸ごと」を観察するとわかるが、ベロの根っこはすごくでかい!これ、口の中では邪魔です。オペラ歌手の発声と同じ「のど・ベロ」が理想。
 (神田寛明)
どこでするのが正解というわけではなく、口の奥のほうから前のほうまで、あらゆるところでタンギングをすることができますし、それによって発音のニュアンスを変化させることが肝心です。言葉と一緒です。いろいろな子音を発音できなくてはいけません。ダブルタンギングのわかりやすい発音をたとえばカタカナにしてみると、トクトクトク、ドゥグドゥグ、ツクツク、プクプク、ロレロレ・・・あらゆる可能性があります。柔軟に対応できる必要があります。
 (斎藤和志)



Q
部活でフルートを吹いているのですが、よく音が途中で止まってしまっていると言われます。どのようにすれば音を大きく響かせることができますか?よろしくお願いします。  Sさんより
A
リラックスしてお腹で息を支え体全体を共鳴させるようなイメージではどうでしょうか?実際吹いている姿を見てみないと分かりません。
 (相澤政宏)
止まる、というのは「途切れる」ということか?それは息が足りないから。1小節の時間をかけて鼻からブレスする。
 (神田寛明)
一言で言ってしまえば、「力で」楽器を吹き鳴らそうとしないことですが、言葉で言ってもこれはなかなか伝わりませんね。ところで、質問者さんは、大きく見事に響くフルートの音を実際に間近で聴いたことがありますか?聴いたことがなければ、ぜひそういう機会を作ってみましょう。実際にどういう音が響く音か知らずにどんなに練習しても、そもそも目的地がわからないのでたどり着くことは難しいですね。一般的にサッカー小僧、野球少年は、憧れの選手のプレースタイルを真似しますが、これは上達への近道です。しかし、なぜか部活で楽器を演奏している人の多くは、世界的なスタープレイヤーの演奏ですら聴こうともしないのですが、不思議ですね。聴くのは実演が一番ですが、youtubeやCD、TV放送などでも参考にすることができます。もちろん、われわれの演奏会に来てくれて最前列で聴いてくれても良いのですよ!!音デカイ人ばかりそろってますですよ!!
 (斎藤和志)



Q
高校1年生の者です。ピッコロの3オクターブ上のFisを一発であてれるようにするには、どうしたらいいですか? どういう感じ、どういうイメージで吹くとよいですか?早めの回答をいただけるととても有りがたいです。よろしくお願いします。  Aさんより
A
確かに出しにくい音ですが、あまり口に力を入れすぎない様にしてください。
 (相澤政宏)
まず君の楽器を上手な人に吹いてもらってFisが出るかを確認。ピッコロは繊細な楽器であり、3オクターヴ目の音はタンポの調整が悪いとどうやっても出ない音がある。後はフルートと同じイメージ、奏法で。ピッコロは歌口が小さい分、フルートよりもアパチュアは少しだけ小さく。
 (神田寛明)
アパチュアをしっかり小さく作れる筋肉を身につけることです。トレーニングによる口の周りの筋肉を発達させることが必要で、やり方やイメージだけでは決してできるようにはなりません。鍛えるには、筋肉に負荷をかけてやる必要があります。たとえば、高音のF#をpppで練習すれば、最初、かならず力が入ってバテます。そこで「吹き方が違っているのではないか」と引き返してしまうのではなく、「筋肉に負荷をかけているのだ」と考えることが肝心です。当然、その日のうちにできるようにはなりませんが、疲労が抜けた次の日に、同じことが昨日より少しだけでも簡単にできるようになったとしたら、それは進歩だということです。楽器の練習はスポーツと同じです。どんなに技術を身につけても、それを実現できる 肉体が手に入らなければ、成果をあげることはできません。自分の身体と常に対話しながら計画的に練習をすすめましょう。
 (斎藤和志)



Q
私はいまピッコロを吹いている中3です。今練習している曲の中でHighHが出てきます。どうしたら音程0できれいに出るでしょうか?  Sさんより
A
ハイHは楽器によっては本当に出にくい個体もあります。買う時にハイHが出るかどうかまず調べなさいと言う人がいるくらいです。出にくい場合、他の音程とのバランスと妥協出来る範囲で、チューニング管をちょっと抜くと出やすくなったりする事があります。又、楽器によってはトリルキイを2つ同時に空けると出やすくなるのもあります。唇は当然締める感じにはなりますが、少し緩める感覚で鳴ってくれる時もあります。
 (相澤政宏)
音程0、というのはチューナーで測っているのか?今すぐやめなさい。そんな高い音チューナーは反応しません。人間の耳は高い音は高めに、低い音(ヘ音記号の下の方)は低めにしないと気持ち悪いのです。合奏で音程が合わないと思うのは、実は音色やバランスが悪い場合が多いのです。正しい音程のフルートと一緒に吹いてもらう、これが唯一の練習法。
 (神田寛明)
音程0??チューナーの真ん中ってことでしょうか?そのへんの音域では、むしろピッタリだと低く感じませんか?ピッコロの音程はチューナーの真ん中ということに頼りすぎずに演奏しないとなかなか良い結果はでませんね。
 (斎藤和志)



Q
ザフルートカルテットさんの「さえずり鳥ブログ」好きです(*^_^*)いつかコンサート行きたいです!質問なんですが、みなさんはどんな体力づくりやブレストレーニングをされてますか?参考にしたいので教えてください!  Rさんより
A
口を突き出して丸い形を作り、指一本立てて口の中心に当て、体全体で息を吸います。この時ボーっとガスバーナーの様な音がたつと良いブレスが出来ている証拠です。楽器を吹いて息を持たせるためには、ソノリテについての低音の柔軟性を練習するのが良いと思います。
 (相澤政宏)
人間ドックで「もう少し運動するように」と言われたなぁ、カンダ運動してません。姿勢をよくすること、これに尽きる。そうしないと最大限のブレスを力まずに行うことが出来ない。
 (神田寛明)
サッカーが好きなのでヒマを見つけてボール蹴ってます。ブレストレーニングは楽器を吹くことだけで、とくに変わったことはしてませんです。
 (斎藤和志)



Q
こんにちは!フルート歴6年目の学生です。私はアパチュアが横に広く、音量は出るのですが無駄に出ていく息が多いので息が長く続かないし、何より輪郭や芯がつかめないぼやけた音になってしまいます。みなさんはアパチュアはどのくらいの広さですか?またいい練習法があれば教えていただけると嬉しいです!  Iさんより
A
自分は真ん丸のつもりでいますが、鏡を見ると意外と横に広くなっています。ディミニュエンドのロングトーンの練習を沢山してみてはいかがですか?音が途切れてしまう辺りをよく練習してみてください。
 (相澤政宏)
最大の広さ(幅)でも、歌口の穴の幅を超えてはならない。最小の時は1ミリくらい。この小さな穴は唇の筋肉によって作られるのではなく、閉じている唇の間を息が「押し広げる」事によって作られる。唇を閉じて(力まない)そーっと「ぷ」と息を出してみよう。この場合タンギングは「pu」です。これはよく使うタンギングです。
 (神田寛明)
アパチュアは「コレ」とサイズを決めるのではなくて、柔軟に、自由自在にいろいろな形や大きさにすることによって音色や音程を変化させますので、その自由さを手に入れるのが肝心です。練習には、低音域の指使いのままでppで高音のハーモニクスを出す練習や、シンプルに極小pppで、極端に息をセーブしながら楽器を吹く練習が効果的です。「牧神の午後への前奏曲」の有名な冒頭のソロですが、節約して吹くと、一息で3〜4回ほど繰り返して吹くことができます。それをリラックスしてシレッとできるレベルになったらかなりの腕前だと言えるでしょう。
 (斎藤和志)









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